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第6章:いざ、社会人!

2017年7月19日

ついに私はのんびり過ごした大学生活を終え、社会に出ることになります。スポーツジャーナリズムに興味を持ちつつも、小さい頃からめまぐるしく変わる生活環境を通して「新しいことを知り、学ぶことの楽しさ」のとりこになった私は、就職先として教育サービス業界を選びました。

これが、とんでもないストレスと苦悩がひっきりなしにやってくる社会人人生の幕開けとはつゆ知らず…。

というのも、興味のある教育関連の業界に入ったことは良かったのですが、「会社員」という、およそ私が馴染めなさそうな環境に身を投じてしまったことに、このときの私はまだ気づいていません。(新卒学生なので、その他の選択肢は現実的にはなく…。)

そもそも、何にストレスを感じたのかというと、「決められたことを、決められた方法でやらないといけない」という、新入社員であれば当然おかれる状況でした。

「どれだけ生意気な新入社員なんだ!」と思われそうですが、やはりベースには「人はみんな違うのに」という思いがあって、「みんな同じことを同じ方法でやらされること」が、不思議でたまらなかったのです。(とは言いつつ、バリバリの優等生だったので、その環境にいる限りは、めちゃくちゃ頑張って、いつも一番を目指していました。)

さらに、幼い頃からあちこちを転々としていた私は、いつのまにか「ひと所に居続けると、窮屈さや閉塞感が頭をもたげてくる(放っておくと、そのストレスから体調不良に陥る)」という困った性質になってしまっていました。たとえ、やりたい仕事ができていても、大好きな同僚がいても…です。

5回の転職経験

その結果、「そのとき興味のある仕事を、自主性に任せて、好きなようにやらせてもらえそうな都合の良い環境」を求めて、気づけば5回の転職を繰り返すことになりました。(困ったことに、「年収アップ!」なんて発想はまったくありませんでした…。)

5回の転職経験…。フリーランスで働く今でこそ「転職を通して得た仕事経験は宝だ!」と心底思えるものになりましたが、それまでは大きな声では言いにくい、私にとっては目の上のたんこぶのようになっていたキャリアストーリーです。

ですが幸運なことに、5回も転職したにもかかわらず、一貫して、教育研修・出版・人材業界など、「教育」や「学び」、「人」と向き合う仕事をすることができました。

これは「新しいことを知ったり学ぶことは、とびきり楽しいもの!その喜びを多くの人に体験してほしい!」という私の執念のような頑固さが引き寄せた縁だったと思います。

その会社員生活を通して私は、スクール事業の立ち上げ・運営や、研修・セミナーのカリキュラム作成、通信講座や教材・テキストの企画・編集、講師養成講座の認定制度設計、講師の発掘・育成など、「教育や学びに関する目に見えないコンテンツを目に見える商品として体系化し、事業化&広報する仕事」に従事することになります。

この仕事では、まさに幼い頃の「活字を貪るように読み漁った経験」や「文通で自分を文字や活字で伝えた経験」、「プロ野球雑誌の記事で写経した経験」が多いに役立ちました。

そんな会社員生活を通して私は、のちに今の仕事に活かされることになる、数々の大切なヒントを学んでいきます。

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