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実録! 管理表のフォーマットを作っただけでは何も解決しない

2025年9月5日

こんにちは。ニッチな分野の人材育成コンサルタントの矢澤です。

今回は、企業組織内で実際にあった事例をもとに、「管理表のフォーマット」と「運用体制」の関係について解説します。
前回記事の実録バージョンです)

フォーマットを作っても課題が解決しない理由

ある企業で課題解決のために管理表のフォーマットを作成しました。


フォーマットそのものは見やすく、現場からの評価も高いものでした。

しかし、しばらく経っても状況は改善しませんでした。
 

その理由はシンプルです。

フォーマットを「誰が」「どのように」使うのかが決まっていなかったからです。

本当の課題は「人と運用体制」にある

ツールを有効に活用するためには、次の要素を明確にする必要があります。

  • 誰が担当するのか(責任の所在)

  • どのような頻度で入力・更新するのか

  • どんな場面で使用するのか

  • 実行するために必要な協力体制は何か

今回の事例では、担当者を決めたものの、協力体制が整わず、結局運用が滞ってしまいました。

つまり、課題はフォーマットの出来ではなく、運用の設計不足にあったのです。

ツールは「作る」だけでは意味がない

これは管理表に限らず、教材やマニュアルでも同じです。


フォーマットや教材を作ることに集中してしまうと、完成した時点で安心してしまいがちですが、それだけでは何も変わりません。

重要なのは、運用まで含めた設計です。

  • どんな流れで使うのか?

  • 使い続けてもらう工夫は何か?

  • もしうまく機能しなかった場合の代替策は?

これらを考えておくことで、ツールは初めて「成果につながる仕組み」になります。

運用設計がもたらす効果

一度運用体制を整えれば、以下のような効果が得られます。

  • 継続的に使われる仕組みになる

  • 人材育成の再現性が高まる

  • 課題解決が加速し、ストレスが軽減される

逆に、運用設計を怠ると、せっかくのツールも「宝の持ち腐れ」になりかねません。

まとめ|運用体制まで含めて設計しよう

管理表のフォーマットは、見た目や構成が良ければ役立つと思われがちです。
しかし本当に成果を生むのは、「誰がどう使うか」を決め、定着させることです。

ツールを作るときは、必ず運用体制や協力体制まで含めて設計しましょう。
これが、現場で変化を生み出すための第一歩です。

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