こんにちは。ニッチな分野の人材育成コンサルタントの矢澤です。
フォーマットを作っても課題が解決しない理由
ある企業で課題解決のために管理表のフォーマットを作成しました。
フォーマットそのものは見やすく、現場からの評価も高いものでした。
しかし、しばらく経っても状況は改善しませんでした。
その理由はシンプルです。
フォーマットを「誰が」「どのように」使うのかが決まっていなかったからです。
本当の課題は「人と運用体制」にある
ツールを有効に活用するためには、次の要素を明確にする必要があります。
誰が担当するのか(責任の所在)
どのような頻度で入力・更新するのか
どんな場面で使用するのか
実行するために必要な協力体制は何か
今回の事例では、担当者を決めたものの、協力体制が整わず、結局運用が滞ってしまいました。
つまり、課題はフォーマットの出来ではなく、運用の設計不足にあったのです。
ツールは「作る」だけでは意味がない
これは管理表に限らず、教材やマニュアルでも同じです。
フォーマットや教材を作ることに集中してしまうと、完成した時点で安心してしまいがちですが、それだけでは何も変わりません。
重要なのは、運用まで含めた設計です。
どんな流れで使うのか?
使い続けてもらう工夫は何か?
もしうまく機能しなかった場合の代替策は?
これらを考えておくことで、ツールは初めて「成果につながる仕組み」になります。
運用設計がもたらす効果
一度運用体制を整えれば、以下のような効果が得られます。
継続的に使われる仕組みになる
人材育成の再現性が高まる
課題解決が加速し、ストレスが軽減される
逆に、運用設計を怠ると、せっかくのツールも「宝の持ち腐れ」になりかねません。
まとめ|運用体制まで含めて設計しよう
管理表のフォーマットは、見た目や構成が良ければ役立つと思われがちです。
しかし本当に成果を生むのは、「誰がどう使うか」を決め、定着させることです。
ツールを作るときは、必ず運用体制や協力体制まで含めて設計しましょう。
これが、現場で変化を生み出すための第一歩です。
Information
📝 [個別相談会] 人材育成や講座・研修設計のお悩みをじっくり相談したい方に
📩 [メールマガジン] 人材育成に関するヒントを得たい方に
🎥 [無料動画レッスン] 認定講座設計の基本を学びたい方に
🧳 [出張セミナー] 出張研修・セミナーのお問合せはこちらからお願いします