こんにちは。ニッチな分野の人材育成コンサルタントの矢澤です。
教材やマニュアルは「完成」がゴールではない
協会スクールの講座や、社員研修、学校部活動の教育プロジェクトでは、「教材やマニュアルなどのツールを完成させること」を最終目標にするケースが多くあります。
教材づくりは大変な作業で、1〜2年かかることもあります。
そのため、完成時の達成感は非常に大きなものです。
しかし、完成したからといって、それだけで人が育つわけではありません。
教材やマニュアルは、あくまで「ツール」に過ぎないのです。
なぜ教材だけでは成果が出ないのか?
教材が完成しても、以下のような問題が起こりがちです。
活用されないまま、お蔵入りしてしまう
一部の人しか使わず、効果が出ない
継続的に運用できず、成果につながらない
こうしたケースの原因は、教材そのものではなく、「運用の仕組みが設計されていないこと」にあります。
必要なのは「運用体制と定着」
成果を出すために欠かせないのは、「運用体制を作り、定着させること」です。
教材を誰に、どんな場面で使うのか?
継続的に利用してもらうための工夫は何か?
想定外のトラブルが起きたとき、どう対応するか?
プランAは? プランBは? プランCは?
これらをあらかじめ設計しておくことで、教材は「生きたツール」として機能し始めます。
運用設計がもたらす効果
一度運用の仕組みを作り上げれば、
育成の再現性が高まる
人材育成に伴うストレスが軽減される
教材の価値が持続的に発揮される
といった効果が得られます。
教材制作のゴールは「完成」ではなく、「成果につながる運用」にあるのです。
教材やマニュアルを制作する際には、ぜひこの視点も忘れずに持っていただければと思います。
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